【ポッドキャスト初心者向け】GarageBand(ガレージバンド)の使い方

こちらの記事はこんなお悩みにおすすめ
  • GarageBand(ガレージバンド)の使い方がよくわからない
  • BGMはどうやって挿入するの?
  • GarageBandのメリット・デメリットを知りたい
といったお悩みを解決できる記事となっています。 この記事を読めば、GarageBandを使って、ポッドキャスト番組を作る方法がわかります。
トマもぐ
初めての人は戸惑うかもしれないけど、慣れてしまえば、難しいことはないよ。
ポッドキャストの配信方法については、下の初心者ガイドをお読みください。
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GarageBand(ガレージバンド)とは

GarageBand(ガレージバンド)は、Appleの音楽制作ソフトです。 ポッドキャストの収録や編集にも使えます。

Appleデバイス専用のソフトなので、MacなどApple製品には最初からインストールされていることが多いです。

Windowsには対応していないですが、Audacityなど無料で優秀なソフトはほかにもありますので、Windowsでも簡単に使えるソフトをご利用ください。

GarageBandの上位ソフト(有料)に、「Logic Pro X」があります。価格24,000円(税込)は、フリーソフトを使っている身からすると高く感じられますが、有料の音声編集ソフトのなかでは良心的な価格です。

Apple製品なので、GarageBandとインターフェースがおなじです。GarageBandに慣れたユーザーなら、すぐに使えると思います。

GarageBandでポッドキャストを収録する

すでに収録(録音)済みの音声データがある場合は、次章の「GarageBandでポッドキャストを編集する」に進んでください。

収録(録音)はGarageBandでなくても、いろいろな手段があります。ハンディレコーダーやiPhoneのボイスメモ、そのほかスマホのボイスレコーダーなど。 上級者は、ハンディレコーダーに好みのマイクを接続して録音していることが多いようです。

トマもぐ
僕はマイク(USBタイプ)をパソコンに接続して、GarageBandで録音してるよ。そのまますぐにBGMを挿入できるし。
ポッドキャスト向けのおすすめマイクについては、下の記事で解説してます。
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①GarageBandをひらく

Macの「アプリケーション」から「GarageBand」を起動し、「空のプロジェクト」をひらきます。

トラックのタイプは「マイク」のマークを選択し、「作成」ボタン。
最初、「音源の接続先」は内部マイクとなっていますが、外部マイクを接続すると、自動で切り替わります。

②「メトロノーム」と「ライブラリ」をオフにする

音楽の収録ではないので、「メトロノーム」は外しましょう。そのままにすると、メトロノームのリズムがずっと聞こえます。
「ライブラリ」も不要なので、左上のアイコンを押して隠しておきましょう。

③ノイズゲートを設定し、録音ボタンで収録スタート

「ノイズゲート」という、ノイズを除去してくれる機能があります。機械の音や遠くの環境音など、規定値より小さな音をとりのぞいてくれます。規定値は自由に設定できます。

赤い丸のボタンを押したら、録音が始まります。

録音をすると、下の画像のような録音データができあがります。

GarageBandでポッドキャストを編集する

ここから、収録済みの音声データを編集していきます。 作業内容としては、雑音やいらない部分をカットしたり、カットしたものをつなげたりします。

撮り直しが必要な部分は再度録音して、差し替えることもあります。

ひとりで収録する場合より、対談形式や、3人で語る鼎談のほうが、編集は大変なことが多いです。とくにズームなどのオンラインで収録した場合は、録音環境がそれぞれ違うこともあるし、複数人数のほうが録音面でイレギュラーなことが起こりやすいです。

トマもぐ
長すぎる間とか、「えー」とか「あー」とかのフィラー(無意味な言葉)も消せるよ。

いらない部分をカットする

分割したい箇所にカーソルを合わせ、「command」と「T」を同時に押します。すると、その地点から分割されます。

分割して、一方を削除してしまえば、その部分は再生されなくなります。

あるいは、途中の部分を削除するには、もう一本、分割線を入れる必要があります。

一本目とおなじように、「command」と「T」の同時押しで、その部分だけ切り分けることができます。そうして、その部分を削除し、前半部分と後半部分をつなげてしまえば、その部分はなかったことになります。

②リージョンを結合する

録音データのひとつひとつの要素を「リージョン」と言います。複数のリージョンは、くっつけることができます。

「編集」から「リージョンを結合」を選択。または、ショートカットなら「command」+「J」。

下図のように、切れ目なく、きれいにくっつきました。

③リージョンの複製(ループ)と長さ変更

カーソルをリージョンの端っこに合わせると、「ループ」と「長さ変更」のマークがあらわれます。上がループ、下が長さ変更です。

複製(ループ)

カーソルを「ループ」のマークに合わせて、右にドラッグすると、おなじものが複製されます。これで再生すれば、おなじ内容がくりかえされます。

トマもぐ
音楽で使う機能かな。ポッドキャストで使う機会はほぼないかも。

長さ変更

カーソルを「長さ変更」のマークに合わせて、左右にドラッグすると、長さを変えられます。

左にドラッグすれば、音声データが短くなり、右にドラッグすれば、音声データが長くなります。ただし、右にドラッグしても、音声データがそれ以上なければ、空白となります。

GarageBandでBGMを挿入する

BGMはあったほうがいいです。

理由は2つ。

  • 音声番組らしくなる
  • BGMが番組の顔になる

BGMがあると、それっぽくなります。プロが作るものは、サウドロゴとかジングルとか、複雑で魅力的な音を生み出してますけど、凝ったものじゃなくても大丈夫です。

サウンドロゴ・・・短い音で、その番組だとわかってもらう、音によるブランディング

ジングル・・・番組の区切りに入れる短い音響効果

BGMを入れて、しゃべっているあいだはBGMの音量をさげる、これだけできればひとまず十分です。

トマもぐ
しゃべってるあいだもBGMの音量がいっしょだったら、話が聞こえないからね。

BGMを挿入する方法2つ

BGMの挿入には、2通りの方法があります。

  1. GarageBand備え付けのBGMを使う
  2. よそのサイトでダウンロードしたBGMを使う

①GarageBand備え付けのBGMを使う

「ループ」アイコンをクリックすると、使用できるBGMがずらっと出てきます。楽器やジャンルでしぼることも可能。BGMを選んだら、ドラッグ&ドロップで、中央の画面へ追加します。

②よそのサイトでダウンロードしたBGMを使う

著作権フリーのBGMを取り扱っているサイトをご利用ください。

  • MusMus
  • HURT RECORD
  • Senses Circuit
  • BGMer(ビージーエマー)

ダウンロードしたBGMを、ドラッグ&ドロップで追加すると、下の画像のようになります。青いトラックが収録した音声で、オレンジのトラックがBGMです。

BGMの音量を調節する

BGMは一定の音量で流しつづけると、話の部分が聞こえなくなっていまいます。

冒頭では通常の音量で流し、話し始めたら音量をさげる、番組の最後に話が終わったらふたたび音量をあげる、という調整が必要です。

①「ミックス」の「オートメーションを表示」をクリック

あるいは、「A」のキーを押すだけでもいいです(ショートカット)。

すると、黄色いラインがあらわれます。このラインを上げ下げすることで、BGMの音量を調整します。

②BGMの音量を下げる地点をチェック

「音量を下げ始める地点」と「一番音量を低くしたい地点」をクリックします。すると、丸い点がつきます。

③音量を下げたい地点まで、ドラッグしながら下におろす

音声が始まるまでに、BGMの音量をちょっとずつ下げていくことができます。というように、音声データと照らし合わせながら、BGMの音量を変えていくことで、盛りあげたり、抑えたりが自由自在。

音声データの書き出し方法

曲をディスクに書き出す

収録が終わったら、音声データを書き出します。「共有」から「曲をディスクに書き出す」を選択。

拡張子や音質を決める

名称、保存場所、拡張子、音質を決めて、「書き出す」を選択。

拡張子は、互換性の高いMP3がおすすめです。音質は、容量と音質のバランスからみて、デフォルトの「高音質(192Kbps)」がおすすめ。

最後に「書き出す」をクリックして完了。

こうして作った音声データは、たとえばAnchorなど音声配信プラットフォームで配信することができます。

配信方法については、下の記事を参考にしてください。

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GarageBandのメリット・デメリット

iOSおよびMacユーザーで、無料の音声編集ソフトを探している方は、迷わずGarageBandを選んでもらっていいと思います。

とくに、まったくの初心者の方は、音声編集ソフトがどんなものか知る意味でも、ひとまず無料のソフトを使うことをおすすめします。

GarageBandのメリット

GarageBandの主なメリットは、以下2つ。
  1. 無料
  2. ループ音源が豊富

無料

GarageBandといえば、無料とは思えないほど高性能、というのが定評です(過去には有料だった時期もある)。

この記事ではポッドキャスト収録の観点からみてきましたが、もともと音楽制作に使われているアプリです。 無料のアプリでも、音楽が作れちゃうんですね。 ポッドキャストならなおさら、GarageBandで十分だと思います。

ループ音源が豊富

ループとは、くりかえし流れる音のことです。 GarageBandには、いろんな楽器のループ音源がたくさん用意されています。

右上のループアイコンをクリックすると、ループ音源があらわれます。

ループは、音源やジャンル、音のイメージで探すことができます。

ドラム、ピアノ、ギター、オルガンなどの有名な楽器から、ビブラフォンやマレットなどのあまり知られてない楽器まで、一通りそろっています。「ジャンル」では、ロックやジャズなどから選ぶことが可能。「詳細表示」では、リラックスやアコースティックなど、雰囲気から選べます。

トマもぐ
ループ音源の組み合わせで、オリジナルのBGMが作れるよ。ループ音源の組み合わせだけをオリジナルと呼んでいいのか、という議論はあるけど。
ループ音源は商用利用可能です(ロイヤルティーフリー)。組み合わせ自由で、商用の曲として作ることができます。
ただし、ループ単体を頒布することは禁じられてます。要するに、ループをそのまま、サンプルやサウンドエフェクトなどの素材として、第三者に提供するような行為はやめてね、ということです。

GarageBandのデメリット

GarageBandのデメリットは、以下のことにつきます。
WindowsまたはAndroidでは使えない
iOSおよびMacユーザーのみが、GarageBandを使えます。 Windowsユーザーは、ほかのソフトを使うしかありません。 Audacityというフリーソフトがおすすめです。Macにも対応してます。

【まとめ】ポッドキャスト初心者むけGarageBandの使い方

GarageBand(ガレージバンド)は、Appleの音楽制作ソフトですが、ポッドキャストの収録や編集にも使えます。

  1. GarageBandをひらく
  2. 「メトロノーム」と「ライブラリ」をオフにする
  3. ノイズゲートを設定し、録音ボタンで収録スタート
  1. いらない部分をカットする
  2. リージョンを結合する
  3. リージョンの複製と長さ変更
BGMを挿入する方法は2つ。
  1. GarageBand備え付けのBGMを使う
  2. フリーのBGMサイトでダウンロードする

BGMは一定の音量で流しつづけると、話の部分が聞こえなくなっていまいます。BGMの音量を場面に応じて調節しましょう。

GarageBandのメリットは、
  1. 無料
  2. ループ音源が豊富
GarageBandのデメリットは、
  • WindowsまたはAndroidでは使えないこと
トマもぐ
GarageBandを使って、下の番組を収録してるよ。Spotify、Apple Podcast、Amazon Music、Google Podcasts、Anchorで聴けます。

\『司書トマもぐ絵本研究所』/

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