大森 裕子【人気の絵本作家図鑑】

  • 2021年5月25日
  • 2023年10月31日
  • 絵本

ホンモノ顔負け、大森裕子の絵本

どんな絵本作家さん?

図鑑らしい緻密でリアルな絵を描けるいっぽうで、かわいらしい動物のキャラクターも描くことができる作家さんです。

写真のような絵と、ゆるいキャラクターとでメリハリがあり、それらが同じページに同居することで、絵がきりっとします。

人気の「ずかん」シリーズはまさにそういう構成です。

写実的な絵で図鑑の用途を満たしつつ、動物のキャラクターをおもしろおかしく配置して、飽きさせない工夫をしています。

それらを総合してみると、大森裕子さんの絵本はわかりやすい、ということかも。

読みやすい字があるように、大森裕子さんの絵は見やすい。

写真の図鑑を眺めるよりも、記憶に残りやすいんじゃないかと思います。

文字情報の補助ではじまった、本来の「イラストレーション」の意味合いにおいて、大森裕子さんはその道の達人です。

大森裕子といえば?

本物みたいにおいしそうな食べ物。

色のこだわりとか、おいしそうに見せるための情熱がフードスタイリストみたい。

猫や魚など、食べもの以外の絵もホンモノ顔負け。

大森裕子のプロフィール

1974年、神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院修了。
『パンのずかん』で第11回MOE絵本屋さん大賞2018第7位、『ねこのずかん』で第12回MOE絵本屋さん大賞2019第9位受賞。

大森裕子の絵本(ピックアップしました)

『おすしのずかん』大森 裕子 白泉社


「あかいおすし」「しろいおすし」「ひかるおすし」「そのほかのおすし」「のりでまいたおすし」の順番に、ネタとその本体である魚を紹介。

『パンのずかん』大森 裕子 白泉社


パンを特徴ごとに紹介。
「まるいパン」「やまがたパン」「ながいパン」「はさむパン」など。

『めんのずかん』大森 裕子 白泉社


麺専門店フードコート「めんパークわんこ」のたくさんの麺類を紹介。
ラーメン、パスタ、うどん、そばなど、具材まで細かく分解。

『ねこのずかん』大森 裕子 白泉社


「ねこのしゅるい」や「ねこのからだ」、「ねこご」、「ねことともだちになるには?」、「ねこのいっしょう」など、本物そっくりの猫をみながら、くわしく学べる図鑑。

『おかしのずかん』大森 裕子 白泉社


「ケーキ」や「パイとタルト」、「つめたいおかし」や「わがし」など、世界中のお菓子を紹介。
それぞれのお菓子に国旗がついているので、どの国で生まれたお菓子か一目でわかる。

『ちかてつ もぐらごう』大森 裕子 交通新聞社


ちかてつ もぐらごうで「つちのしたツアー」にお出かけ。
駅弁、野菜の収穫体験、化石見学、テーマパークなど、土の下を満喫したあとは・・・。

『なにからできているでしょーか?』大森 裕子 白泉社


おにぎり、ハンバーガー、ラーメン、餃子など、こどもに人気の食べものを、ミニ動物キャラたちが解体。

『なにができるでしょーか?』大森 裕子 白泉社


『なにからできているでしょーか?』の姉妹編。
こんどは、ミニ動物キャラたちが、ばらばらの部品やパーツを組み立てていく。
ミニカー、ぬいぐるみ、サッカーボールなど。

大森裕子の絵本のレビュー記事

パンのずかんレビュー

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